« mtrlzng III » | 中原浩大

(KCUA特別研究助成プロジェクト)

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(撮影:来田猛)

『亀(テストピース)』

造形協力:丸紅情報システムズ
3Dモデル制作協力:砂山太一(京都市立芸術大学特別研究プロジェクト).


 

[essay: 情報と物質とそのあいだ]

 S口さんがキリンプラザで展示をしていたとき、大阪日本橋の阪神商会でPowerMac8100をみつくろってもらったのがパソコン所有の最初。
パソ通は、ずっとROM。阪神淡路大震災の後は、よくEudoraのお世話になりました。
Shadeで作ったカメのアニメを添付したのがカメパオのもと。カメパオ使いのもとはマック使い。GNUはF原先生から。
ネットに繋いではじめて検索したワードは、LEGOLOGOとBiosphereだった。G明君からアメリカ在住のお父さんに頼んでもらい、日本で発売前のMind Stormをゲットして送ってもらった。
文化庁派遣でNYに着いて、ホテルでPowerBook5300Cに火を入れたら、ボンって火が出た。TEKSERVEのエレベーターはドアが開くとMacの起動音がする。
Newtonを持っている。eMateは日本語化を待っていたらアップルがPDAから撤退してしまった。
HTML辞典とO’ReillyのPerl本。2万円のDellの中古とRedHatで自宅にサーバーたててたことがある。大学のホームページのリニューアルに秀丸(miだったかな)で関わったたことがある。Becky!は、レベッカ。MewとかEmacsとかviとかもう使い方も忘れてしまった。
放置されたBBSをハシゴして覗きにいくのが趣味だった。久しぶりに覗いた自分のBBSが荒らされてたとき、書き込みデータのファイルをdelしたら、You’ve done it.って即答された。どこに書いてるんだ?ls -alするとファイルがまた作られて復活していた。
電源が抜かれたコーヒーサーバーの画像を保存してある。Blogになってからネットで何かしたいと思わなくなった。

 



◉[III]出展者プロフィール

「デジタルファブリケーションによる3D アーカイブの基礎的研究」
(平成25 年度 京都市立芸術大学 特別研究助成プロジェクト)
本プロジェクトでは、建築やプロダクトデザインで開発されたデジタルファブリケーション技術を造形・工芸分野に応用し、いままで試みられなかった立体造形物の3D アーカイブのための基礎的研究を行っている。
デジタルファブリケーションは美術や工芸の分野にも新しい可能性を広げることができると思われる。従来、立体造形や工芸などの作品は、画像や図面等によってしかアーカイブ化できなかった。しかしデジタルファブリケーションの技術を応用すれば、立体造形や工芸などの作品のフォルム・表面を正確にデータ化し、さらに3D プリントや光造形、3D 研削によってコピーを作成しデータとして保存できると同時に、3D モデルによって現実的・身体的に検証するための研究材料となりうる。
本研究では、実際に造形作品の3D スキャニンングや3D 成型によるモデル制作を行いながらその方法を模索する。芸術的および工学的な視点からその過程を検証し、実践的な研究成果としてスキーム化し教員や学生に公開する事によって本学の研究教育水準の向上に資する。

本研究では、実際に造形作品の3D スキャニンングや3D 成型によるモデル制作を行いながらその方法を模索する。芸術的および工学的な視点か
らその過程を検証し、実践的な研究成果としてスキーム化し教員や学生に公開する事によって本学の研究教育水準の向上に資する。
砥綿は文化庁在外芸術家派遣制度の研修生として、ヨーロッパの先駆的なコンピューティングの研究を行なった。また石原、中原は3D コンピューティングによる造形実験として、独自のプログラムを開発し、2010 年に京都国立近代美術館で開催された「生存のエシックス」において「盲目のクライマー/ライナスの散歩」として実現している。また重松は自身の作品を3D 映像にする実験を試みている。砂山はパリにおいて3D による建築設計や作品を発表している。辰巳はルーブル美術館との共同研究によるアーカイブ研究を行なった。
本展では、そのプロジェクト研究から、中原浩大と重松あゆみの作品を発表する。

メンバー:砥綿正之(研究代表者), 石原友明, 中原浩大/
砂山太一(共同研究者), 重松あゆみ/ 辰巳明久(研究協力者)

◉造形協力:丸紅情報システムズ

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