2013/05/22 :: 特別講義シリーズ#3 中島淳雄

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5月22日に、東京藝術大学の講義「ジェネラティブデザイン」との連動レクチャーシリーズの第3回が行われました。今回のレクチャラーは3DモデリングソフトRhinocerosを扱う株式会社アプリクラフトの中島淳雄さん。


レクチャーのタイトルは「Understanding of 3D Geometry through Rhinoceros」。Rhinocerosが用いている立体表現の手法を、より根本的な考え方を通して理解することを目的としています。


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「ポリゴン」と「ジオメトリ」という、2種類の立体表現の比較。  (資料提供:株式会社アプリクラフト)


講義はまず、「ポリゴン」と「ジオメトリ」という立体表現の2つの大きな分類について触れます。ポリゴンはフラットな面の集合として、アニメーションなどあまり高度な精度の必要とされない立体表現に多く用いられるのに対し、ジオメトリはより精密で実際に工業レベルで精度が要求されるような立体表現に適しています。ジオメトリは更に、「Spline」「Bezier」「B-Spline」「Rational B-Spline」「NURBS」と細かく分類され、各々特徴があります。Rhinocerosでは、NURBSを主な描画手段として採用しています。因みに、AdobeのIllustratorなどはBezierを採用しています。


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NURBS(Non Uniform Rational B-Spline)の解説  (資料提供:株式会社アプリクラフト)


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Rhinocerosでモデリングした立体がコンピュータの中でどのように認識されているか解説する中島さん。幾何の講義の様相を呈してきます。


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ジオメトリに属する描写方法の系統図  (資料提供:株式会社アプリクラフト)


また、講義の後半ではRhinocerosのプラグインの一つであるGrasshopperを用いた建築プロジェクトを紹介していただきました。Rhinocerosは本展覧会出展者も多く使用しているソフトウェアであり、プロダクト、ジュエリーなどの精密な形状作成から、船舶や建築といった巨大な構造の設計にまで幅広く用いられています。


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RhinocerosとGrasshopperを用いて作成された建築モデル  (資料提供:株式会社アプリクラフト)


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講義の後、興味を持った学生さんに対するミニレクチャーが開催されました。


特定のソフトウェアの紹介を通して3Dグラフィクスの描写の理論に切り込むことで、マテリアライジング展のコンセプトの一つである「情報の可視化」における最も根本的な部分に触れることのできる濃密なレクチャーでした。

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