« mtrlzng I » | N&R Foldings + Heavy Back Pack | エヌ&アール・フォールディングス+ヘビーバックパック

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N&R Foldings + Heavy Back Pack 『ORI-CON』

制作協力:GIF、有限会社スワニー

ORI-CONはHBP(heavy back pack) とN and R Foldings が共同で開発した、ORISHIKIという梱包システムを自動生成するためのソフトウェアーです。「折り紙(ORI)の様に折り曲げながら風呂敷(SHIKI)のように包み込んで運ぶ」というコンセ
プトで考えられたORISHIKIは三角形のセグメントが連なり物を包み込む構造で出来ています。先ず包みたいものを三次元スキャンし、その3D 形状からこのソフトウェアーがその物体に適したオリジナルのORISHIKIを生成します。今回展示しているのはデモ版のシステムでフィジカルコントローラーを使いセグメントの厚みなどの各種パラメータを実際に操作する事ができます。またここで生成されたORISHIKIの形状はまた3Dデータとして出力する事ができるため、これをさらにデジタルファブリケーションシステムで出力し、実際に使用することが出来ます。

 


 

[essay: 情報と物質とそのあいだ]

 

NandR Foldings は2人のメンバーが活動の拠点をロンドンと横浜それぞれに置いて共に活動しているデザインスタジオです。一万km近く離れた距離で1つの物をリアルタイムでデザインする事は一昔前ではとても難しく、仮に出来ても物凄く時間と費用のかかる事でした。しかし今では私たちのような個人レベルでも極簡単にしかも日常的に行える位の費用で出来るようになって来ました。高速インターネットの進化とデジタルファブリケーションの進化の両輪により、ネットを通して会話や画像をやり取りしデザインを考え、それぞれが作成した立体をデータとして受け取りそれをデジタルファブリケーションで実際のオブジェクトとして活用する事ができます。つまり長い歴史の中で文字や声、画像として共有されてきた情報はさらに今、実際のオブジェクトとして変換、共有される時代になったのです。さらにその様な変換が当たり前のように我々の個々の生活の中のあらゆる活動に浸透してきています。この流れが加速した所にどんな新しい世界が待っているのか。そこにはきっと全く想像もしていなかったような場所や距離、時間を越えて、情報と物質の境界の曖昧になった新しい「モノ」に対する価値と概念があるはずです。

 



[略歴] (2013/06)

N+R Foldings:

N&R Foldingsはロドリゴ・ソロッサーノと川本尚毅の2人組みによってロンドンと東京の両都市をベースとして設立されたデザインスタジオです。折り紙などの日本にある平面を立体にする様な文化と、最新のデジタルなもの造りの手法を組み合わせることにN&Rの創造活動の根幹があります。2Dと3Dを自由に行き来するような日本文化と、デジタル時代での新しいものづくりの手法との融合は非常に相性がよく、私達の暮らしを豊かにしてくれる様々なソリューションを生み出すリソースになると考えています。我々が生み出し、世界に発信していきたい価値はそこにあります

http://naokikawamoto.com/

Naoki Kawamoto | 川本尚毅

was born in Kure, Hiroshima in 1980. He studied Environmental Design in Tokyo later to receive an MA in Industrial Design Engineering from the Royal College of Art, London, and an MSc in Mechanical Engineering from the Imperial College. He is now based in Tokyo, and works as a freelance designer working on a variety of projects.

Rodrigo Solórzano | ロドリゴ・ソロッサーノ

is a product designer born in Mexico City in 1980. He studied Industrial Design in Mexico City and then moved to London to study a MA in Product Design at the Royal College of Art. In his design work Rodrigo seeks to engage users in a playful interaction with the object. His interest in creativity and play led him to design toys. Recently his work has crossed over into sculpture.

Heavy Back Pack:

大野友資と堀川淳一郎によるデザインエンジニアユニット。様々な分野の専門家とのコラボレーションを通して、ソフトウェアの構築から各種インターフェイスのデザイン、フィジカルコンピューティングを用いた作品を手がける

大野友資

一級建築士。ノイズアーキテクツ所属。2009年よりRGSSを共同主宰。
1983年、ドイツ生まれ
2006年、東京大学建築学科卒業
2008年、Joao Luis Carrilho da Graca Arquitectos (ポルトガル)
2009年、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了
2009年~現在、ノイズアーキテクツ
2011年~現在、東京芸術大学藝術情報センター(AMC)非常勤講師

堀川淳一郎
ノイズアーキテクツ所属。
1984年 日本生まれ
2006年 明治大学理工学部建築学科卒業
2008年 明治大学大学院理工学部建築学科卒業
2009年 コロンビア大学 Advanced Architectural Design卒業
2011年 東京大学非常勤講師
2011年~2012年 東京芸術大学藝術情報センター(AMC)非常勤講師
2010年~現在 ノイズアーキテクツ


[主な作品]

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ORISHIKI:折り紙のように折れ曲がりながら風呂敷のように包み込んで物を運ぶパッケージングシステム。

[N&R Foldings + Heavy Back Packの主な作品]

ORI-CON:3Dスキャンして取得した包み込みたい物のボリュームから、ORISHIKIを自動生成するソフトウェア